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文化財ウォーク「医王寺薬師堂見学会&島田市文化財巡り」

◾︎平成28年7月16日(土)

◾︎参加者23名


毎年恒例の文化財ウォーク!
今回は島田市に点在する建築を巡りました。

島田市と言えば、駿河と近江の境を流れる大井川を越える大名行列を描いた歌川広重の東海道五十三次、23番目の宿場「嶋田宿」が有名ですね。



箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川



本イベントでは、当会会員の本多正行さんに企画を担当していただき、大井川を越えた所にある島田市の水先案内人として建築物の解説などなどしていただきました。
ありがとうございました!





それでは、写真を見つつ、今回の歴史探訪を振り返っていきます!


まずは県指定文化財の医王寺薬師堂から。

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藤が立派。

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医王寺薬師堂を修理している静岡県伝統建築技術協会理事長の久保山幸治さんによる解説。

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薬師堂内部にあった天井画”花卉図、天女図、雲龍図”の修理をしている株式会社墨仁堂の山口喜子さんによる解説。

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概説が終わったところで、実際に医王寺薬師堂内部に入って各部分の詳細を聞いていきます。

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内部には建築修理のパネルや修理に使っている道具が分かりやすく配置されていました。

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古くなった木材に新しい木材を組み合わせて修理していくので、木材の収縮率や今後どのように新しく取り付けた木材が変化していくか計算する必要があります。


技術力、長年の経験、様々な要素が絡み合って修理が為されていきます。

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薄いベニヤ板に細かく、どこに配置されるか記録された修理番付札。

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天井画の花卉図が外された状態の様子。

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木材の寸法も少しずつ違います。

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絵画や古文書の修理にも似通う箇所がいくつもありました。

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下貼り最中の雲龍図。上に板を被せて埃などを避けています。

屋根について、茅葺から杮葺(こけらぶき)そして桟瓦葺(さんがわらぶき)と変化しました。
明治24年当時に桟瓦葺を採用したのはとても進んでいた事のようです。

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一階に移動し、木材の特性について説明する久保山さん。

蓄積された知識や技術があるからこそ、沢山の事を伝えようとしてくださっており、アツい解説に痺れました!
また、参加者の皆様も積極的に質問をしており、久保山さんはそれぞれの知りたいことに対して+αされた回答をしてくださり、より深い知識やこれから私たちに出来ることの足がかりを示して下さいました。


薬師堂も天井画も修理の完了が楽しみです。



この時点で雨がポツポツと降ってきました
が!なんとか小雨で持ち堪えてくれ、お昼を食べに移動ができました!
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お昼は、旧東海道石畳の道中にある石畳茶屋meguriさんでいただきます!

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おいしいごはんとデザートをいただきました。ジャガイモのケーキやイチゴのケーキ、和菓子などがありました。
ケーキはふわふわで口の中で溶けていきました。
おいしいとは儚さも含めて言うのかもしれません。
どれも地域の食材を活かし、季節に合わせた工夫に富んでいました。

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また、外席では、晴れていれば富士山が見えるそうです。今回はどんより晴れた日にまた行きたいです。

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おしゃれに敏感そうな若者たちも集っており、お店の奥には展示室が!
医王寺薬師堂の雲龍図の複製が天井に配置されていたりなど、歴史と現代が混ざり合った空間でした。時間は続いているんだな、と少し感じたり。


お腹も膨れた所で、次は市指定文化財の幕府御用林を守っていた御林守の河村家へ!
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所有者であり、御林守河村家十五代の河村隆夫さんによる解説。

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茶畑を臨んだ先に見えるのが御用林。

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河村家住宅を見守る椨(たぶ)の木。

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池にはおっきなオタマジャクシとイモリ!!
写真では見えにくいですが、オタマジャクシはプリプリとしていて少しおいしそうでした。

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「現代という時代は、個々が所有する文化財の維持が非常に難しい。同じ様に維持の難しくなった建物が全国にいくつもあり、実際維持ができなくなってしまったものも数多あるだろう。そんな中、文化財を守るため、島田市の方にもすごく頑張ってもらっている。私も頑張らなくては」と仰っていた河村さんが印象的でした。

また、7月31日には4時間のみ家宝及び伝来の刀剣類が展示されるそうです。
ご興味がおありの方はぜひ!!



トリは、国の登録文化財の旧片岡醸造場酒蔵です。

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清酒の銘柄”新ら玉”(鬼ごろし)の醸造をしていた酒蔵です。
辛口のおいしいやつです。

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蔵の匂いと窓。写真では分かりにくいですが、差し込む光がやわらかく、きれいでした。

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解説は所有者の片岡安さんです。中通り柱について説明をしています。

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漆喰に沢山の通し柱。

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随所に置かれた徳利など。

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ほとんどの柱が通し柱になっているそうで、現代では中々見ることのできない建築。

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階段。サウナのような匂いがします!木のいい匂い。

階段を登ると、

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2階には酒樽や、物を上げ下げするための車。

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神棚もありました。

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太い柱が3本と、そこに渡された梁。
作業効率を考えられた建築には、豪壮であり、単純明快な美しさがあります。


匂いや光を描きたくなるような貫禄たっぷりの旧片岡醸造酒蔵でした。



エンディングは早いもので、15:30頃に終わりの挨拶をし、解散となりました。





参加者の皆様は無事にお家に着きましたでしょうか。
また、今回の文化財ウォークは楽しんでいただけたでしょうか。
この日の中で、何か残るものや思う事があったとしたら、我々にとって何よりの喜びであり、成功です。


参加者の皆様、解説してくださった久保山さん、山口さん、河村さん、片岡さん、そして今回の企画並びに水先案内人をしてくださった本多さん、後援してくださった島田市・島田市教育委員会の方々、関係者各位、皆様のご協力があったからこそ、なんとか無事に文化財ウォークを終えることができました。
ありがとうございました!!

これからも、改善点など多々あると思いますが、当会は進化を遂げていくつもりなので、どうぞ懲りずに見守っていただけると嬉しいです。

また、今回ご参加になれなかった方々も次回、そのまた次回でも、ご参加をお待ちしております!




NPO文化財を守る会では、文化財を守るための活動、
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文化財ウォークなどなどを皆様と一緒に行なっていけたら、と考えております。

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