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NPO文化財を守る会のブログです。こちらで活動のお知らせや報告をしていきます

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雨がシトシトとようやく梅雨らしくなってきたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は紫陽花にくっついているカタツムリがナメクジとは全く別物だと最近知り、衝撃を受けました!
カタツムリって殻をとったら死んでしまうらしいのです
梅雨の時期なので、この機会にお家で本を読んだり、色々調べてみると知らなかった事が沢山発見できて面白いですね。

さて、前置きはここまでにして、先日当会の会員が山梨県立博物館で行われたワークショップに参加させていただきました。

以下はその、6月12日(日)に山梨県立博物館で開催されたワークショップ「ぬれた資料を救え!-水損資料の応急処置-」
の内容をリポートとしてまとめたものです。






ぬれた資料を救え!-水損資料の応急処置-


平成28年6月12日(日) 午前11時~16時30分
主催 津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト
共催 山梨県立博物館




今回のワークショップで、東日本大震災における津波被害にあった資料の応急処置方法の講義、実践に参加させていただきました。

午前の部では、岩手県立博物館主席専門学芸員の赤沼英男氏による座学でした。

3.11が起きてから現在に至るまでの状況および、資料のレスキュー方法、今後の課題についてお話くださいました。
除菌、除泥、脱塩!この三つが大事です!

午後の部では、午前の部の講義を元に被災民俗資料の安定化処理方法、被災紙製資料の安定化処理方法を実践します。

歯ブラシやプラスチックの容器など、一般の方でも手に入る身近な物を使用して修理前の除泥、脱塩処理、カビ予防を3~4人1組でグループワークしました。

津波に遭った資料は放っておくと塩分によるカビの発生が起きてしまいます。実際に被災した資料を使い、その塩分濃度(塩化物イオン濃度)を水道水と同じくらいの濃度(約10ppm)まで下げます。


~被災民俗資料編~

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↑歯ブラシと金属ブラシと今回脱塩処理するもの。


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↑水道水を張った容器の中でゴシゴシこすります!
汚れがガンガン落ちます!すごい色です!

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↑各グループでどのくらい塩分が抜けたか機械を使って測定します。
たくさん抜けてるとうれしい。

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↑更に超音波洗浄機で洗浄します。見てると汚れが抜けて面白い。
そうです。メガネを洗うやつです!

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↑水を替えます。まだすごい色です。

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↑木片(今回はかまぼこの板)の場合は保護紙を巻いて石膏をつけます。


~被災紙製資料編~

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↑墨、インク、鉛筆などを用いて水洗可能かチェック!

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↑滲まないことがわかったら、本紙を不織布とパルプとポリプロピレンの混合紙で挟み、
水を張った中で刷毛を使いグアーっと放射線状になでます。

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↑班毎の濃度測定結果。結構濃いです。

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↑超音波洗浄機。上にペットボトルを置いて浮かないようにします。

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↑水をきります。



今回はここまででしたが、この後も24時間毎に水を替えるのを6日程続け、イオン濃度・電気伝導度を測定し目標値に達したら、また72時間水に漬け、本当に目標値に達しているかを確認してやっと脱塩処理が終わるそうです。

その後も金属ブラシで浮き出た錆を除去したり、乾燥させたり、燻蒸したり、密封して経過観察をするそうで、一人でも多くの人の助けが必要とされています。

被災から五年たった今でも、資料の様々な性質に対する確実な処置方法は見つかっておらず、冷凍庫に眠ったままのものも数多くあり、試行錯誤の日々だそうです。



私たちの現在住んでいる静岡県もまた、東海大地震など大きな災害が起こると言われ早30余年になります。

何気なく過ごしている日常の中で、つい忘れてしまいそうになるけれど、いつ起きてもおかしくない災害に備え、今、何が私たちにできるのか、今後どのような方法で資料を守っていけるのか改めて考えて動いていかなければ、と考えさせられる機会に恵まれました。ありがとうございました。












NPO文化財を守る会では、文化財を守るための活動、
各機関の提携、資料の処置方法の認識共有、一般への周知、
文化財ウォークなどなど皆様と一緒に行なっていけたら、と考えております。

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